2008年12月08日

『隠された記憶』を観ました。

ミヒャエル・ハネケ監督の作品『隠された記憶』を観ました。
カンヌ映画祭では監督賞を含む3部門を受賞した作品です。

▼隠された記憶


終始、張り詰めた緊張感や悪い予感が漂う、
なかなか精神衛生上よろしく無い作品でした。

”見えない悪意”だどか”抉り出される記憶”だとか、
”一見幸せそうに見える家族の闇”だとか、
”消せない過去”だとか、”変われない自分”だとか、
ある程度長いこと生きてきた人にとっては一つや二つは思い当たる、
しかし意識しなければなかなか自分でも気づかない、
そんな薄暗い心の深層に訴えかけて来るなかなかヘビーな内容でした。

太宰治の小説を読み終えた後の感想に近い気がします。

DVDに特典として付いていた監督のインタビューを聞くと、
作品自体の解釈を観客に委ねているようで、
なかなか全体像を正確に把握するのが難しい映画だと感じます。
音楽が一切使われていないのも、シーンの意味づけを必要以上に
行わない、ある種の演出なのでしょう。

そう言う意味では、日本の北野武作品にも近いかもしれません。

話題となった”衝撃のラストシーン”も様々な推測ができますが、
しかし、このラストシーンの正解を求めることにも、
あまり意味が無いのかもしれないとさえ感じます。

この監督の作品を観るのは初めてなのですが、
他の作品も観てみたいと思いました。
posted by ゆうき at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。